技科大・高専連携に基づく地域産学官金協創プラットフォームの構築と全国展開による自立的な財政基盤・マネジメントの強化

挨拶

豊橋技術科学大学

事業推進代表者 豊橋技術科学大学 学長 寺嶋 一彦
事業推進代表者
豊橋技術科学大学 学長
寺嶋 一彦

 令和元年10月末に採択された「国立大学経営改革促進事業」は、本学と長岡技術科学大学とが、高専機構・各高専と連携して、研究と教育の両面で大きなうねりを起こそうという構想です。日本の各地で活動する企業の研究開発に関するニーズは多様で、これらに広く応え得る体制を整えることが、企業からの大学に対する信頼感を高め、連携をより密なものとすることができると考えました。本学にも200人以上の研究者がいて、工学の主要な分野をカバーしています。これに長岡技科大の同規模の研究者、さらに高専に所属する3700人程度の研究者が加われば、研究者がカバーする領域は広く、きめ細かなものとなることが期待できます。
 このため、この事業では、まず研究者のシーズのデータベースを作成して、誰と誰が協力できるのかを見える化しようと考えています。同時に、大学や高専からの働きかけで、各地の企業、地方公共団体さらに金融機関等からなるネットワークを設けて、地域産業の発展のためにどの分野の技術開発やアイデア提示が求められているのかについて絶えず議論が交わされる土壌を育んでいきたいと考えています。

長岡技術科学大学

事業推進責任者 長岡技術科学大学 学長 鎌土 重晴
事業推進責任者
長岡技術科学大学 学長
鎌土 重晴

 この「国立大学経営改革促進事業」は、実践的・創造的・指導的技術者の養成という同じベクトルをもつ長岡・豊橋の両技科大及び高専が連携して、地域の企業、地方公共団体、金融機関をはじめとする外部組織との協働によるプラットフォームを構築・全国展開し、多様な財源確保・活用によって、財政基盤・マネジメントを強化するとともに、全国ネットの技術・産業の高度化により、地域課題の解決に取り組むものです。
 本事業の取り組みの一つとして、現在の合同就職説明会をリクルートの場としてだけではなく、多様な企業ニーズの獲得の場とする産学連携フォーラムに再構築します。本フォーラムを包括的なマッチングの場として、技科大、各地域の高専、企業と合同で開催し、従来の就職説明会のほか、教員、URA、産学連携コーディネーターが窓口となり、企業のニーズと三機関の教員のシーズのマッチングや産学連携による人材育成を行います。その実施により、地域企業の活性化に貢献できるとともに、得られた参加費により、技科大及び高専が連携した教育研究等の推進及び財政基盤の強化を目指します。
 今後、三機関の更なる連携強化を推進し、大学運営における自立性を強化しつつ、地域の産業振興と社会発展に寄与して参りますのでご支援をお願いします。